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環境ニュース[国内]

アメリカ環境保護庁、石油精製施設の排出基準強化案を公表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.05.29 【情報源】/2014.05.15 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、石油精製施設に対する有害大気汚染物質排出基準改定を提案する。提案の内容は、貯蔵タンクでの排出対策の強化、廃ガス成分を適切に焼却するためのフレアスタックの性能強化、ディレードコーキング(熱分解)設備への排出基準設置(現在は規制対象となっていない)、管理効果の確認のため施設境界での大気中ベンゼン濃度のモニタリングとその結果の公表、など。EPAは、これらがすべて実施されれば、呼吸器系の障害やガンのリスク上昇をまねくとされるベンゼン、トルエンなどの大気汚染物質を年間5600トン、揮発性有機汚染物質は5万2000トン削減できるとしている。またEPAは、対策は費用対効果が高く、全米で約150ある石油精製施設の石油製品のコストには特に影響を及ぼさないとしている。
 EPAは、大気浄化法により、国民の健康と環境に対するリスクが残っていないかどうか、製造方法や抑制技術の新たな進展があるかどうかを判断するため、実施中の排出基準を評価することとなっており、今回の改定案もその一環で策定された。EPAは一般意見公募や公聴会実施の後、2015年4月に本基準について最終決定をする予定である。【アメリカ環境保護庁】

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