EU　環境影響評価手法の簡素化を定めた改正環境影響評価指令が施行

　欧州委員会は、潜在的な環境影響に対する評価方法の簡素化を実現する改正環境影響評価指令の施行を公表した。これにより環境保護を推進し、さらに公的・民間投資における法的安全性を改善する。今後、資源効率や気候変動、防災といったテーマがより考慮されることになる。改正指令において重要な点は、「加盟国ごとに異なる評価方法の簡素化」、「環境評価において個々に期限の導入」、「環境影響評価の必要性の判断に用いるスクリーニング手順の簡素化」、「環境影響報告書の明瞭化」、「環境影響報告書の質・内容の改善」、「認可決定の根拠の明瞭化・透明化」、「環境に大規模な悪影響を及ぼす案件に対する回避、予防・緩和策の実施、及び監視」などが挙げられている。加盟国は、遅くとも2017年5月16日までに、これを国内法に転換することが求められている。【欧州委員会環境総局】