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環境ニュース[国内]

三井物産、米デュポンから農薬事業の一部買収、有機栽培に使用される銅殺菌剤

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2014.08.25 【情報源】企業/2014.08.20 発表

 三井物産は、米国化学品大手のデュポンから農薬事業の一部を買収する契約を結んだ。果樹野菜類の有機栽培などに広く使用されている銅殺菌剤ブランド「Kocide(コサイド)」に関する事業資産が対象だ。米国で農薬製造・販売を行っている100%子会社の傘下に新たに設立する会社を通して買収し、事業を展開する。
 三井物産は、デュポンが保有しているコサイドの商標、各国での製品登録、製造プロセスに関わる特許(製造ノウハウ)、第三者との契約と、米国テキサス州ヒューストンにある銅殺菌剤の製造工場を取得する。アジア太平洋地域でのコサイドの販売はデュポンが最長5年間継続し、三井物産がデュポンに供給する。
 銅殺菌剤は、カビやバクテリアが、作物に引き起こす病害に対処するために使われている。コサイドは銅の水酸化物が主な有効成分で、病害を予防する殺菌剤として、単独または他の殺菌剤との混合で効果を発揮し、ブドウ、かんきつ類をはじめとした有機栽培では広く利用されている。三井物産は今後も需要拡大が見込めると判断して買収を決めた。
 三井物産が100%出資するドイツの農薬製造・販売会社、スピース・ウラニアも銅殺菌剤を扱っている。三井物産は、スピース・ウラニアとデュポンのコサイド事業の相乗効果を得て、世界の農薬市場で競争力を高める。コサイドは、有機JAS(日本農林規格)法適合の銅殺菌剤で、日本でも果樹、野菜、茶に使用されている。【三井物産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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