日本海沿岸地域の廃ポリタンク　平成25年度の漂着状況を公表

【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2014.09.22 【情報源】環境省／2014.09.22 発表

　環境省は、平成25年度（調査期間：昨年４月１日〜本年３月31日）の廃ポリタンク等の漂着状況について取りまとめた結果、廃ポリタンクが16道県で約4,099個、医療系廃棄物が11府県で2,379個、漁具（浮子）が11県で30,655個、それぞれ確認されたと公表。環境省は、引き続き都道府県の協力を得つつ情報の収集にあたると共に、必要な場合には関係省庁と連携し、外交ルート等を通じて情報の収集及び必要な申入れを行っていく予定。

○調査結果
（１）廃ポリタンク
　漂着が確認された廃ポリタンクは、北海道から沖縄県にわたる16道県の海岸に総計4,099個に上り、廃ポリタンクには韓国語表記のものが多数（確認されたものだけで約1,364個）見受けられた。一部の廃ポリタンクには中に強酸性、強アルカリ性の液体が残っているものがあった。

（２）医療系廃棄物
　漂着が確認された医療系廃棄物は、山形県から沖縄県にわたる11府県の海岸に総計約2,379個に上った。漂着した医療系廃棄物には、注射器、薬瓶等が多数見受けられた。

（３）漁具（浮子）
　漁具（浮子）（別紙参照）については、近年、その大量漂着及び一部塗料に含まれる鉛による環境影響が指摘されている。
　漂着が確認された漁具（浮子）は、北海道から沖縄県にわたる11県の海岸に総計30,655個に上り、中国語表記のものが多数（確認されたものだけで13,013個）見受けられた。

【環境省】