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環境ニュース[国内]

ドイツ 内閣が「気候保護行動計画2020」を承認

地球環境】 【掲載日】2014.12.17 【情報源】/2014.12.03 発表

ドイツ連邦環境省は、ドイツ連邦内閣が「気候保護行動計画2020」を承認したことを公表した。現行プロジェクトではドイツ政府が2007年に策定した温室効果ガス排出削減目標(1990年比で2020年までに40%減)に5%から8%、届かないことが指摘されていたが、この行動計画により目標達成を確実にするとしている。現行プロジェクトで達成される削減量と比較し、6200万トンから7800万トンの追加的削減量が見込まれる対策が盛り込まれている。国家エネルギー効率行動計画によるエネルギー効率対策に基づく削減量が最大(2500万トンから3000万トン)となり、さらにこの部門には、気候に配慮した建築・住宅部門(150万トンから470万トン)が加わる。電力部門は2200万トンであり、ガブリエル連邦経済大臣は、これを達成するためにドイツ国内の全発電所に対する削減義務の割当コンセプトの策定を表明している。交通部門では700万トンから1000万トンの削減量が計画されている。さらに、エネルギーに起因しない工業・商業・サービス・廃棄物部門(300万トンから770万トン)、並びに農業部門(約360万トン)の削減対策が計画されている。また、コンサルティングや情報普及、教育・研修、研究開発といった効果を数値化するのは困難な対策も多数含まれている。また公的部門の模範としての役割も重視され、公共調達や公共設備のエネルギー改修を通じて、少なくとも2020年までに300万トンから400万トンの削減が計画されている。これらの対策を合わせることにより、削減達成値が7800万トンから8200万トンに増加出来る可能性も示唆されている。連邦政府は、気候保護行動計画2020の実行に向け、気候保護報告書の定期的なモニタリングや州政府や地方自治体、関連団体といった関係者の参加を進めていくとしている。【ドイツ連邦環境省】

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