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環境ニュース[国内]

アメリカエネルギー省、イリノイ川流域の炭素回収貯留プロジェクトによる100万トンのCO2回収を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.01.22 【情報源】/2015.01.08 発表

 アメリカエネルギー省(DOE)は、炭素回収貯留(CCS)技術の開発・普及を目指す「地域炭素隔離パートナーシップ」で進めている「イリノイ川流域ディケータープロジェクト」が、100万トンのCO2を回収し、地中の含塩層に注入したと発表した。このプロジェクトでは、イリノイ州ディケーターにあるArcher Daniels Midland社のエタノール生産工場からCO2を回収し圧縮してパイプラインで輸送し、地下約7000フィートのマウント山砂岩層に注入する。2011年11月の開始以降、注入試験は予想を上回る成果を上げており、注入井の圧力上昇も十分に基準内で維持されているという。注入されたCO2は、厚いシェール層の数百フィート下に注入される。このシェール層が封印のように作用してCO2の上方移動を防ぎ、CO2はこの場所に100年以上とどまるとされる。
モニツDOE長官は、「100万トンの貯留は、実際の炭素回収技術の普及に向けた重要なステップである。この技術の試験で得られる知見と成功によって、排出を削減し地球環境保護しつつ、地域のさまざまな産業を支援することができる」としている。【アメリカエネルギー省】

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