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環境ニュース[海外]

フィンランド湾の浄化は年間レクリエーションでの5000万ユーロの利益、フィンランド研究機関が試算

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2015.01.29 【情報源】フィンランド/2015.01.15 発表

フィンランド環境研究所(SYKE)は、フィンランド湾の水質を浄化すると、沿岸施設のレクリエーション利用において年間5000万ユーロの利益がもたらされるという調査結果を公表した。効果がもっとも大きいのは藻類ブルームの減少だという。藻類ブルームが発生すると水泳ができなくなるからである。
SYKEはサーベイと計算モデルにより調査を実施した。回答者のほぼすべてに、水質悪化で水泳ができなくなった経験があり、回答者の約半数が、水質が悪いためにフィンランド湾岸で過ごす時間が減ったと答えたという。
この調査で使われたVIRVAモデルは、他の沿岸域や水系でも応用可能だという。SYKEは、水質対策を計画するため、レクリエーションへの利益に関する一貫した全国的評価が必要だとしている。
 この調査は、EUのLIFE+の資金を得て国が実施するGisBloomプロジェクトの一部である。このプロジェクトは、水域の状態を改善し、水域のモニタリングや費用対効果の高い富栄養化の防止において市民や団体の参加を増やすことを目的に、国内11カ所のパイロット区域で実施された。これには、SYKEのほか、ヘルシンキ大学や環境関連団体が参加している。【フィンランド環境研究所】

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