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環境ニュース[国内]

アメリカ、林業による表流水汚染の懸念からオレゴン州沿岸非特定源汚染管理プログラムを不認可

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2015.02.16 【情報源】/2015.01.30 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)および環境保護庁(EPA)は、サケが孵る川や地滑り地域の木材伐採による影響からの保護策、および近代工法導入前の1971年以前に建設された林道からの流出水の低減対策がいずれも不十分だとして、オレゴン州沿岸非特定源汚染管理プログラムを不認可とした。
 非特定源汚染とは、自然の流出を含め広い範囲に分散した汚染源による汚染を指し、雨などで汚染物質が運ばれ河川や湿地、沿岸域の汚染をもたらすもの。沿岸域管理プログラムに参加する全ての州は、沿岸域の非特定源汚染を回避・管理する方法をプログラムに記載する必要がある。オレゴン州ではここ10年、絶滅危惧種であるギンザケの顕著な増加が見られる一方、同プログラムについては、2013年、伐採による沿岸の水質汚染やサケ・マスの生息地汚染を理由として不認可を受けた。管理不良の伐採現場から沈泥が流出すれば、生息地が破壊されるだけでなく稚魚が死に、産卵場所である源流も汚染される。今回も小中規模の河川を伐採から保護する策が不十分とされた。しかしオレゴン州では既に必要な河川保護策の向上を目指して法制化過程に入っており、両庁とも支援していくとしている。【アメリカ海洋大気庁】

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