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環境ニュース[国内]

国連報告書、未処理廃水が健康や環境に及ぼす影響を警告、ポスト2015年開発アジェンダで取り組むよう要請

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2015.02.17 【情報源】/2015.02.02 発表

国連環境計画(UNEP)は、国連水関連機関調整委員会(UN-Water)を代表し、世界保健機関(WHO)と国連人間居住計画(UN-HABITAT)と共に廃水管理に関する報告書を作成、公表した。これによると、世界の廃水の80%は処理されておらず、劣悪な衛生設備による健康への影響や、工業・農業廃水に起因する河川や湿地の富栄養化による生物多様性の減少など深刻な問題を引き起こしている。特にインフラ整備が遅れている低所得国が大きな影響を受けているという。報告書は、廃水管理の強化に早急に取り組まなければ人々の健康、経済活動、水の安全保障が脅かされると警告しており、低所得国で実施可能な低技術で低コストの解決策を示すとともに、ポスト2015年開発アジェンダの優先課題にする必要があることを強調している。廃水管理問題はこれまでも同アジェンダに関する国際会議で何度も取り上げられ、各国政府も経済発展と持続可能な開発に水資源や廃水問題を包含する必要性を認識している。UN-Waterは、今回の報告書がこうした議論を進め、政策決定者への情報提供に役立つことを期待するとしている。【国連環境計画

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