欧州の2014年車、CO2排出量の2015年目標を前倒しで達成

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.05.05 【情報源】／2015.04.14 発表

　欧州環境庁（EEA）が発表した2014年暫定データによると、2014年に販売された新乗用車の平均　CO2排出量は123.4 g /kmであった。これは2015年の目標である130 g /kmより7 g /km少なく、目標を前倒しで達成したことになる。前年（2013年）比では2.6%減少した。
　EU規則により、EEAは欧州で登録されたすべての乗用車のCO2排出量等について加盟国から報告されるデータをまとめ、オンラインで公表している。今回発表されたのは暫定値で、EEAは、EU全体の平均的な目標は予定より早く達成されているが、各メーカーが個別年次目標を達成したかどうかは未確認だとしている。各メーカーの実績など、最終データは2015年秋に発表される。このほか、データによると、
・2014年に登録された乗用車は1250万台で、加盟国28カ国のほとんどの国で2013年に比べ増加した。平均排出量が2015年目標を達成したのは、17カ国であった。
・ディーゼル車の比率は依然高く、全販売台数の53％を占めた。ディーゼル車の販売台数が特に多いのは、アイルランド（74％）、ルクセンブルグ（72％）、ポルトガル（71％）など。
・電気自動車の登録台数は3万8000台で、2013年比で57％増加した。最も多いのはフランス（1万700台超）、ドイツ（約8500台）、イギリス（約6700台）であった。しかし新規登録台数全体では電気自動車の比率は0.3％と依然少ない状況にある。【欧州環境庁】