一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

ノルウェー、石油生産施設の通常フレアリング廃止を支持

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.05.11 【情報源】/2015.04.17 発表

 ノルウェーのブルゲ・ブレンデ外務大臣は、「石油生産で生じる随伴ガスの通常フレアリング(燃焼処理)を2030年までに廃止する」ことを目指す世界銀行等の取組を支持し、これに800万ノルウェークローネ(NOK)を提供すると発表した。この取組にはこれまでに政府、石油会社、開発機関など、24機関が参加しているが、産油国としてはノルウェーが初めてとなる。ノルウェーは緊急時以外(通常)のガスフレアリングを禁止している。当初は資源浪費の防止が目的であったが、フレアリングの地球温暖化への影響が明らかとなり禁止を強化したという。
 ブレンデ大臣は「ガスフレアリングの影響は、特に北極圏で顕著である。ブラックカーボン(煤)が氷の上に降りると氷面が黒ずみ、融氷が速く進む。ガスフレアリングは北極圏のブラックカーボンの40%を生み出していることが研究で示されている」と述べている。
 随伴ガスのフレアリングにより、毎年3億トン以上のCO2が大気に排出されている。これをエネルギー生産に使えば、現在アフリカ大陸全体の年間消費量より多くの電力が供給できるという。【ノルウェー外務省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース