フランス、再生可能エネルギー源による熱プロジェクトへの資金を倍増

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.05.11 【情報源】／2015.04.21 発表

フランスのセゴレーヌ・ロワイヤル環境・持続可能な開発・エネルギー大臣は、再生可能エネルギー源や排熱回収による熱生成プロジェクトを支援する「熱基金」（Fonds Chaleur）を2017年までに2倍に増やすと発表した。熱基金は、温室効果ガスの排出削減とフランスのエネルギー自給向上に寄与するプロジェクトを支援するため、バイオマス、地熱、太陽、バイオガスなど再生可能エネルギーや排熱回収による熱生成を支援する助成制度で、2009年に開始された。資金はフランス環境エネルギー管理庁（ADEME）が管理している。これまでの5年間に熱基金が助成した設備は3200以上に上り、これらのプロジェクトで年間150万toe（石油換算トン）以上に相当する熱が、再生可能エネルギーまたは熱回収によって生成されたことになるという。今回は資金増額に加え、排熱回収設備、嫌気性処理（バイオガス）設備の設置や試験などの支援対象が広がるほか、助成システムの簡素化、申請資格の拡大も行われるという。【フランス環境エネルギー管理庁】