カナダ、スペリオル湖を国立海洋保護区に指定

エネルギー】 【掲載日】2015.07.09 【情報源】／2015.06.24 発表

　カナダのアグルカック環境大臣は、スペリオル湖を国立海洋保護区とする案が国王裁可を得て正式に成立したと発表した。同保護区は、西のスリーピング・ジャイアント州立公園先端のサンダー岬から、東のテラス湾のボトルポイント、南のアメリカとの国境に及び、区域内の湖底、島、湖岸域を含む1万平方キロメートルの世界最大級の淡水の海洋保護区となる。スペリオル湖周辺では、21億年前の地球上の生命誕生を示す化石が発見されている。同保護区では次世代への遺産として、このような学習機会のほか、美しい自然やそこに住む人々の文化を体験する機会も提供するという。同保護区は、パークス・カナダ（国立公園を管理する政府機関）の管轄の下、生態系の重要な要素を守りつつ、商業漁業やスポーツフィッシングなどの海洋産業に依存する沿岸の地域社会に継続的な利益を提供することにより、環境保護と責任ある経済活動の両立を目指す。これまで先住民や地域社会は同地域の環境保護やレクリエーションとしての自然の利用の増加に貢献してきており、カナダ政府は今後もパートナー等と共に活動を続けていくという。【カナダ環境省】