「経済と気候に関する世界委員会」、経済成長と温室効果ガス排出削減を両立する方法を報告

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.07.22 【情報源】／2015.07.06 発表

　「経済と気候に関する世界委員会」は、低炭素経済の実現と経済成長の両立は可能とする新たな報告書を公表した。報告書は、クリーンエネルギーのコスト低下や炭素価格の世界的な上昇など最新の世界経済の動向が、低炭素化の推進にどのように弾みをつけているかを示し、低炭素経済において成長を続けるために政府、企業、投資家、都市、地域社会の連携を強化するよう求めている。その手段として報告書では、1）低炭素の都市開発を推進するための都市間パートナーシップの拡大、2）森林減少の阻止と劣化した農地の回復を目指す、森林の多い国々、先進国、民間企業のパートナーシップの強化、3）クリーンエネルギーの資本コストを削減するための、政府、開発銀行、民間企業の協力、4）G20などの経済先進国におけるエネルギー効率基準の引き上げ、5）航空機や船舶のGHG排出を削減するための取り組みなど、10の主要な経済的取り組みを提言し、これらにより、特に措置を講じない場合の排出量と、気候変動が緩和されるレベルの排出量の差をほぼ埋めることが可能であるとしている。【経済と気候に関する世界委員会】