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環境ニュース[国内]

ドイツ 「2015年環境データ」を公表

地球環境】 【掲載日】2015.08.22 【情報源】/2015.08.04 発表

 ドイツ連邦環境庁は、「2015年環境データ」を公表した。これは、温室効果ガス廃棄物、水質など環境全般のデータの推移を報告するもので、定期的に更新されている。ここでは、温室効果ガス排出量に関して、エネルギー部門や産業部門における減少傾向に反して、全体排出量の18%を占める運輸部門における増加傾向が指摘されている(1990年比で0.6%増加)。2000年から2013年にかけて道路における貨物輸送が約31%上昇していることから、特に道路交通における排出量の増加(運輸部門全体の95%)が要因となっているという。連邦環境庁のクラウツベルガー長官は、「道路輸送の鉄道と船への転換が必要。3.5トン以上の貨物自動車への通行課金を3.5トン以上に拡張することが重要」とコメントした。一方で、水浴場の品質に関して、ドイツ国内の水浴場の98%がEU水浴場指令で定められている基準を満たしていることが示されている(2014年)。さらに、飲料水は、ほぼ全域で大変高い質となっている。一方で、河川における生態系の状態はよくなく、EU水枠組み指令に基づく「良」を満たしているのは、ドイツ全体の河川の10%に過ぎないという。河川や海に流れ込む農業の肥料により、藻類の繁殖の助長や魚類等など水生生物の酸素不足を生み出しているし、クラウツベルガー長官は、肥料条例の改正により、過剰な窒素流入を阻止することを求めている。さらに、資源の利用に関して、ドイツ政府が掲げている目標(2020年までに1994年比で資源生産性を倍増)は、半分達成。この効率達成については、資源集約型の生産が外国に移転したことが要因であるとしている。一方で、リサイクルについては、ドイツはEUの中でも率先して取り組んでおり、全廃棄物のうち80%がリサイクルされているとしている(2012年)。【ドイツ連邦環境庁】

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