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環境ニュース[国内]

富士電機・デンソー、飲料自販機向けの新冷却システムを開発、消費電力量削減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.08.31 【情報源】企業/2015.08.27 発表

 富士電機とデンソーは、飲料自動販売機向けの新しい冷却システム「エジェクタサイクル冷凍機」を開発した。冷媒を最適に制御して冷凍機の運転効率を高め、消費電力量を削減する。同時に温室効果が低いCO2冷媒と組み合わせて温暖化を抑える。日本コカ・コーラと飲料製造各社のグループ、コカ・コーラシステムの一部自販機が採用した。
 エジェクタサイクル冷凍機は、デンソーがカーエアコンや自然冷媒CO2家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」に使っているエジェクタ(冷媒噴射装置)を活用した。新しい冷却システムは従来捨てられていたエネルギーを、コンプレッサー(圧縮機)を動かすための圧力エネルギーに活用する。冷凍効率を高め、消費電力量を大幅に削減する。
 エジェクタは冷媒の流れを最適化する装置で、デンソーが2003年に世界で初めて実用化した。自販機への搭載は初めてだ。自販機の消費電力の多くは商品を冷却するコンプレッサーの動力に使われる。自然冷媒のCO2の自販機は温暖化の影響が低いものの、通常使用される代替フロンより圧力が高く、コンプレッサーの負荷が高くなる問題があった。
 エジェクタサイクル冷凍機を搭載する自販機は、従来のCO2冷媒の自販機と比べてエネルギー消費効率を冷却モードで45%、加熱モードで24%向上し、年間の消費電力量を25%削減する。 自販機は冷媒の圧縮と膨張で商品を加温・冷却する。これまでの方式では膨張時に冷媒の流れが拡散し、冷凍サイクルで多くのエネルギー損失が生じていた。【富士電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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