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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、国民の健康を守るためオゾン基準を70ppbに厳格化

健康・化学物質】 【掲載日】2015.10.19 【情報源】アメリカ/2015.10.01 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、地表オゾン汚染が健康に及ぼす影響に関する科学的知見に基づき、地表オゾンに対する国家環境大気質基準(NAAQS)を現行の75ppbから70ppbに厳格化すると発表した。EPAは今回のオゾン基準の見直しにあたり、2008年に実施した前回の見直し以降に発表された1000以上の最新の研究を含む2300近くの研究成果を調査した。そこから、地表オゾンが呼吸困難や気管支炎、喘息などの呼吸器系疾患の原因になることを示す知見の蓄積が確認されたという。基準の厳格化によって、国民の健康状態が改善し、仕事の欠勤や学校の欠席が大幅に減少するなど、新基準導入による利益は経費を大きく上回ると見込まれている。また、最新の研究ではオゾンへの継続的な曝露は植物にも悪影響があることが示されており、EPAは植物や生態系を保護する第二次オゾン基準も70ppbに厳格化すると発表した。大気浄化法に基づき、州は地域のオゾン汚染の程度に応じて2020〜2037年までに新基準を遵守する必要があるという。【アメリカ環境保護庁】

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