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環境ニュース[海外]

環境ホルモン 世界規模の科学的現状評価報告書公表

健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2002.08.23 【情報源】国連/2002.08.12 発表

 国際化学物質安全性計画(the International Programme on Chemical Safety:IPCS)は、8月12日、内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)に関する、世界規模の包括的な科学文献レビューの報告書を公表した。
 「内分泌攪乱物質の科学的現状に関する世界的評価(Global Assessment of the State-of-the-Science of Endocrine Disruptors)」と題された報告書は、一般的に、環境ホルモンへの曝露によって、ヒトの健康が害されているという証拠は弱いが、さらなる調査と情報が必要だと結論付けている。報告書は、ある種の野生生物では、環境ホルモンへの暴露によって悪影響が生じているという十分な証拠があるとしている。科学的不確実性や懸念があるため、こうした化学物質による潜在的な影響に関する調査は、世界的にも重視すべきである。特に、乳幼児など影響をうけやすい人々に関する調査は急を要するという。
 なお、調査には、60名以上の国際的な科学者が、IPCSの作業グループメンバーや執筆者等として貢献した。評価は、環境ホルモンについて国際的な視点を提供し、また、証拠の強さを分析するフレームワークを提供した点でユニークなものとなっている。IPCSは、世界保健機構(WHO)、UNEP及び国際労働機関(ILO)がスポンサーとなっている。【WHO】

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