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環境ニュース[国内]

日立製作所、国内向け高圧直流送電の合弁会社が営業開始、総合的なサービスを提供

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.10.20 【情報源】企業/2015.10.15 発表

 日立製作所は、スイスの電力技術会社、ABBと国内向け高圧直流送電(HVDC)の合弁会社「日立ABB HVDCテクノロジーズ」を設立し、11月に営業を始める。日立が主契約者となるHVDCプロジェクトに、ABBの最新技術を導入して総合的なサービスを提供する。直流システム部分の設計、エンジニアリング、機器供給などを手掛け、アフターサービスも行う。
 HVDCは2つの電力系統間で送電する技術で、電力を交流から直流に変換して送り、受電側は交流に戻して使う。電気的な損失や建設コストが抑えられ、長距離送電に向くほか、周波数の違いから交流で直接接続できない系統間連系に適している。ABBは多くのHVDCプロジェクトに関わり、世界で納入されたHVDCの約半分の1億2000万kW以上を設置した。
 日立ABB HVDCテクノロジーズ(東京・千代田区)は資本金7億円で日立が51%、ABBが49%出資する。日本で新設・更新されるHVDCの直流・交流変換器や関連設備のシステム設計、エンジニアリング、製造、組み立て、試験、販売、アフターサービスを実施する。日立の営業ネットワークやプロジェクト管理と、ABBの技術を組み合わせる。
 日本では再生可能エネルギーの大量導入や電力システム改革による電力系統強化と同時に、電力会社間の送電網を安定して連系するニーズが高まっている。そのため広域連系や洋上風力発電所との系統接続などでHVDCの導入が本格化すると見られる。日立はABBと合弁会社を立ち上げ、両社の強みを活用して日本の安定した電力供給を支える。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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