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環境ニュース[国内]

公害等調整委員会、公害調停30年の歴史を振り返る年次報告をホームページに掲載 

環境行政 行政資料】 【掲載日】2002.08.28 【情報源】総務省/2002.08.02 発表

 公害等調整委員会は平成14月8月2日付けで国会に報告した「平成13年度年次報告(平成14年版公害紛争処理白書)」の概要をホームページに掲載した。
 同委員会が昭和47年に創設されてから今年でちょうど30年目にあたるため、今回の年次報告では、これまで同委員会が担当した紛争処理の歴史を振り返っている。
 昭和50年代までは、水俣病事件、渡良瀬川(足尾)鉱毒事件、大阪国際空港騒音事件など大規模な公害事件の調停が目立ったが、昭和60年代以降は道路騒音スパイクタイヤ粉じんゴルフ場農薬被害などの都市型・生活型公害が主流となり、公害紛争の内容が多種化したほか、将来発生するおそれのある被害の未然防止を求める事件が増加しているという。一方、豊島産業廃棄物事件などの国、地方公共団体、公団などの公的機関が当事者となる事件の紛争処理も増加している。
 同委員会では、廃棄物や自動車が原因の紛争、化学物質や低周波音に関する紛争など、都市型・生活型の紛争が増加している傾向を踏まえ、「手続が簡単で裁判より費用がかからず、状況に即応した柔軟な紛争処理ができる」という委員会の利点を生かし、裁判外の紛争解決機関として紛争処理機能の充実・強化に努めたいとしている。
 なお、報告では公害等調整委員会、都道府県公害審査会が扱った公害紛争処理の件数、市町村が扱った公害苦情の件数もとりまとめられているが、平成13年度に公害等調整委員会が扱った紛争としては調停事件4件、裁定事件は7件が報告されている(うち調停成立・裁定がされた事件はそれぞれ2件ずつ)。
 一方平成13年度に都道府県公害審査会が扱った紛争件数は80件、平成12年度に市町村が扱った苦情は8万3,881件であった。【総務省 公害等調整委員会】

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