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環境ニュース[国内]

伊藤忠商事、オーストラリアの州水道公社の下水再生処理施設を買収

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2015.12.24 【情報源】企業/2015.12.21 発表

 伊藤忠商事は、オーストラリア東南部に位置するニューサウスウェールズ州の水道公社、ハンターウオーター(HWC)が保有する下水再生処理施設「KIWS」を買収する。HWCと合意した。再生水を工場向けに供給する事業で、地域の節水対策を後押しする。伊藤忠にとって同国で初めての下水再生処理案件となる。
 KIWSは、HWCの広域下水処理場から処理水を受水して再生水を生産する。年間で33億Lの生産能力があり、MF(精密ろ過)膜・RO(逆浸透)膜を処理方式に採用している。2014年11月に事業を始め、生産した再生水は近隣の工場に供給している。工場が再生水を利用することによって、地域ぐるみの節水を進める。
 HWCはニューサウスウェールズ州のニューカッスルに本社を置き、同州ハンター地域南部を給水地域にする。1989年の設立で同州が株主になっている。伊藤忠は世界的な人口増加、新興国の経済発展、温暖化などを背景にした水需要の高まりや水不足を受け、水・環境関連事業を有望なビジネスに位置付ける。
 中でもオーストラリアを有望市場の1つとして事業を推進し、今回のほかニューサウスウェールズ州の南のビクトリア州で大型の海水淡水化プラントに出資・参画している。これは同州メルボルン市への水の安定供給を目的にする。伊藤忠は今後も、同国の渇水対策や水資源の効率化案件に積極的に取り組む。【伊藤忠商事株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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