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環境ニュース[海外]

国連食糧農業機関、土壌劣化は適切な管理で改善できると報告

水・土壌環境】 【掲載日】2016.01.12 【情報源】国連/2015.12.04 発表

 国連食糧農業機関FAO)の土壌に関する政府間技術パネルは、世界の土壌資源の現状に関する報告書を公表した。それによると、人口増、産業化、気候変動によって世界の土壌は急速に劣化しているが、持続可能な土壌管理方法と適切な技術で劣化を食い止め、改善できるという。報告書では、土壌の機能に対する10の主な脅威(土壌侵食、土壌有機炭素の減少、栄養素の不均衡、土壌酸性化、土壌汚染、湛水化、土壌圧密、土壌被覆、塩類集積、土壌生物多様性の減少)に注目している。例えば、土壌侵食によって年間250億〜400億トンの表土が失われており、作物の収穫量や、土壌が炭素、栄養素、水を貯留および循環する機能が著しく低下しているという。報告書では優先すべき対策として、1)人々が特に脆弱となっている地域での土壌のさらなる劣化を食い止め、土壌の生産性を回復させる、2)土壌有機物の貯留量を安定化させる、3)地域の必要性を考慮しつつも世界全体で窒素およびリン酸肥料の使用量を安定化または削減する、4)土壌の状態と傾向に関する知見を深める、を挙げている。【国連食糧農業機関

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