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環境ニュース[国内]

東レ、3Dプリンター対応のPPS樹脂微粒子の開発に世界で初めて成功、販売開始

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2016.01.22 【情報源】企業/2016.01.18 発表

 東レは、3Dプリンターに対応したPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂微粒子「トレミルPPS」の開発に世界で初めて成功した。独自のポリマー設計技術を生かした。2月に販売を始め、自動車や航空宇宙、産業・医療用機械など幅広い用途で、本格展開する。3Dプリンターを使用して3Dデータから最終製品を直接製作する手法の広がりに応えた。
 PPS樹脂は耐熱性、耐薬品性、機械的強度、難燃性に優れるプラスチックを指すスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)で、自動車の電装部品や電機・電子機器、住設関連部品などに利用され、採用領域は拡大している。金属と比較して軽量のため、スーパーエンプラの利用によって自動車や航空機の燃費性能を高められる。
 3Dプリンターで最終製品を製作する手法の工業用DDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチュアリング)は、金型が必要なく製造時間やコストが削減でき、複雑な形状の部品が作製可能な利点がある。3Dプリンターのうち「粉末床溶融結合法」方式は、造形物の高い寸法精度と強度が実現できることから、急速な拡大が見込まれている。
 粉末床溶融結合方式の3Dプリンターの造形素材として、従来は主にナイロン樹脂の微粒子が使われてきたが、耐熱性や強度などに課題があり、用途が限られていた。トレミルPPSは耐熱性、耐薬品性、強度が求められるDDMに適用できる。3Dプリンターメーカーのアスペクト(東京都稲城市)が開発中の高耐熱樹脂に対応する3Dプリンターに正式採用された。【東レ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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