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環境ニュース[国内]

三菱電機、レーザー光でPM2.5の濃度を検出する小型「空気質センサー」を開発

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2016.02.12 【情報源】企業/2016.02.08 発表

 三菱電機は、レーザー光を使ってPM2.5(微小粒子状物質)の濃度を高い精度で検出する小型「空気質センサー」を開発した。PM2.5に加えて花粉やほこりも識別する。世界で初めてという。浮遊する微粒子の濃度を正確に把握することで空気清浄度の高い環境づくりにつなげる。実証実験を行い、家庭、ビル、病院、工場、車などへの展開を検討する。
 健康被害の原因としてPM2.5が問題になり、空気環境への関心が高まっている。それに伴いセンサーの需要が拡大する一方、PM2.5の高精度な測定は、高額な大型業務用測定機に限られていた。今回開発した空気質センサーは、幅67mm、奥行き49mm、高さ35mmの小型で業務用測定器と同等の高精度な環境情報が取得できる。花粉やほこりも検知して空気清浄度を高められる。
 2枚の集光ミラーを搭載した独自の構造によって、レーザー光が微粒子に当たって全方位に広がる散乱光を高精度に検出する。1枚の集光ミラーに比べて約1.8倍の散乱光が集められ、粒子数が正確に把握できる。空気の流量を制御する機能を内蔵し、空気を安定して送り込むことで、光検知器が一定流量中の微粒子を正確にカウントでき、濃度を検出する。
 さらに、レーザー光での散乱光の偏光特性の違いから、粒子の大きさが類似している花粉やほこりを識別する。世界で初めて1つの光学系システムで、PM2.5と花粉やほこりを判断し、それぞれの濃度が検出できる。小型化は構成部品の適正配置で実現した。空調機器に搭載でき、今後、空調と連携した運転制御など快適な空間づくりの実証実験を始める。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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