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環境ニュース[国内]

住友林業、宮城県東松島市の避難施設に着工、木造建築物をベースに設計提案

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2016.02.19 【情報源】環境省/2016.02.15 発表

 住友林業は、宮城県東松島市の防災避難施設に2月15日着工した。木造の建築物をベースに、木の特長を生かした中規模の防災拠点を設計提案して採用された。木のぬくもりとやわらかな自然光が感じられる空間を創り出す。平時には会議、研修などに使われ、災害時には避難者の受け入れ、炊き出し、支援物の保管を行う。8月末の完成を予定する。
 2011年3月の東日本大震災被災地で、木造の応急住宅で生活している人たちから「木の香りや木肌の柔らかさ・あたたかみが感じられる」「非木造仮設住宅に比べて結露が少ない」と評価されていることから、木造の公共避難施設を造る。木材が人の生理・心理面に好影響を与えるとされることから、内部空間の床は東北産材のフローリングを採用した。
 自然光を取り込むための天窓を設け、木製ルーバー(羽板)で西日を制御しながら採光と通風を実現する。併せて、木の構造をそのまま室内に表した天井梁(はり)で居心地を向上させる。地震に強い構法で耐震性を高め、火災による強度低下が鉄骨造りより遅い木造建築物で、耐火性を確保する。冠水対策として入り口ドアには防潮板を設置する。
 防災避難施設は木造2階建て延べ床面積約832.3m2で、東松島市本庁舎の敷地内に建てる。非常用発電付きガスエンジン・ヒートポンプ・エアコンや雨水貯留施設なども導入する。2010年10月に制定された公共建築物での木材利用を促進する法律を受け、今後も木造化・木質化した公共施設の建設が進むと予想され、住友林業は各地で積極的に提案する。【住友林業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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