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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、インドネシアの新工場が生産開始、新しい生産技術で環境に配慮

エコビジネス 環境マネジメント】 【掲載日】2016.03.10 【情報源】企業/2016.03.07 発表

 トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)が建設した新エンジン工場が完成し、2月に生産を始めた。日本で導入を進めている新しい生産技術を導入し、環境に配慮した工場にした。同社は、トヨタ自動車がインドネシアに持つ車両生産会社で、新工場は同国西ジャワ州カラワン市に位置する。トヨタで初めて、エンジン工場の主要工程を建屋1つに集めた。
 新エンジン工場はTMMINにとって5カ所目の工場で、3月7日に開所式を開いた。排気量1.3Lと1.5Lのエンジンを生産し、一部を輸出する。約2兆3000億ルピア(約205億円)を投資し、400人を新規雇用する。鋳造・機械加工・組み付けといった主要工程を集約した、コンパクトで需要変動に強い工場で、年産21万6000基の生産能力がある。
 鋳造工程は大型設備と広い作業スペースが必要で、工程で生じるヤニ・チリ・熱が後の機械加工・組み付け工程に悪影響を与えるため、従来は鋳造以外の工程は別の建屋に設けていた。今回、作業工程の削減とヤニ・チリ・熱の後工程への影響を最小に抑え、鋳造工程と他の工程を同じ建屋にした。設備の初期投資で2008年と比べて約40%低減した。
 これまでは大型の集じん機や脱臭機が必要だったが、新技術で集じん機が小型化できるうえ臭気の発生がなくなり、脱臭機を不要にした。さらに、鋳造工程で使う溶解させた金属(溶湯)をつくる溶解炉を熱源の改良で小型にし、鋳造機に直結した溶解炉で溶解させる方式を導入した。需要に合わせて溶湯の製造量が細かく調節でき、変動に対応する。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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