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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、パラコート系除草剤から健康を守るため厳格な措置を提案

健康・化学物質】 【掲載日】2016.03.21 【情報源】アメリカ/2016.03.03 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、パラコート系除草剤による健康被害を防ぐための厳格な措置を提案した。パラコートはアメリカで除草剤や落葉剤として広範に用いられているが、少量でも摂取すると致死効果があり、飲み物容器に移されたパラコート系除草剤を誤って摂取したことで2000年以降に17件の死亡事故が起きているという。こうした中、今回の提案には、農薬散布装置に直接注入する以外に中身を取り出すことのできない新型の密閉容器を用いること、農薬散布者向けの研修でパラコート系除草剤は不適切な容器に移してはならないことを徹底すること、製品ラベルでパラコート系除草剤に関連する毒性とリスクを強調すること、が盛り込まれている。また、肌や目に被曝した農薬散布者の深刻な健康被害が後を絶たず、2000年以降3件の死亡が発生していることを受け、手で持ち運ぶ装置や背負う装置を用いた農薬散布を禁じること、農薬の散布は認証を受けた農薬散布者本人に限ることも提案された。【アメリカ環境保護庁】

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