国連環境計画など、インドにおける持続可能な金融を拡大する方法を分析

エコビジネス】 【掲載日】2016.05.17 【情報源】国連／2016.04.29 発表

国連環境計画（UNEP）とインド商工会議所連盟（FICCI）は、インドが持続可能な金融を実現するために実施している取組と、それを一層拡大するための方法を分析した報告書を公表した。この報告書は、持続可能な開発目標とパリ協定の実施へ向け、政策決定者や金融機関が資金動員方法を検討するのに役立てられる。インドは過去10年間にわたり、グリーン資産に民間投資を引き付けるため以下のような取組を実施したという。
・インド銀行協会は責任ある金融のための自主的ガイドラインを起ち上げた
・インド準備銀行は社会インフラと分散型再生可能エネルギーを銀行の優先分野貸付の要件に含めることを決定した
・インド証券取引委員会（SEBI）はグリーンボンド市場の発展のための要件を発行した
報告書ではこれらの取組をさらに推進するため、１）持続可能な資本市場戦略を構築する、２）主要金融機関を強化する、３）金融規則を持続可能性を考慮したものにする、４）金融部門の能力を構築する、５）持続可能な金融へのアクセスを高める、６）国際的な資金の導入を促進する、ことを推奨している。