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環境ニュース[国内]

住友電工、米国電力大手と大規模蓄電システムの実証実施、経済価値向上を検討

エネルギー】 【掲載日】2016.05.27 【情報源】企業/2016.05.25 発表

 住友電気工業は、米国電力大手のサンディエゴ・ガス・アンド・エレクトリック(SDG&E)とともに、同国で大規模蓄電システムに関する実証を実施する。契約を結び、秋に運転を始める。カリフォルニア州サンディエゴにあるSDG&Eの変電所内にレドックスフロー電池を設置し、送電・配電併用運転による経済価値向上について検討する。

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から実証委託を受けて行う。カリフォルニア州は、2020年に33%と高い再生可能エネルギーの導入目標を掲げる一方、太陽光発電の増加に伴って朝夕の急激な需要変動や、電力品質の劣化が問題になっている。そのため電力会社に対し、大規模な系統用蓄電池の導入を求めている。

 実証は4年を予定する。住友電工の容量8MWh(8000kWh)のレドックスフロー電池を変電所に入れ、配電網で実証運転して多用途での利用による経済性を調べる。その後送電網に接続し、周波数・電圧の制御や緊急用予備電力確保といった電力サービスを意味する「アンシラリーサービス」を提供する。これにより、一層の経済価値向上と信頼性を検討する。

 実証する蓄電システムは、レドックスフロー電池として米国で最大規模という。住友電工はレドックスフロー電池の有用性を実証して米国市場での活用促進を目指す。レドックスフロー電池はイオンの酸化還元反応で充放電する。電極や電解液の劣化がほとんどなく長寿命で、発火性材料を使わないことや常温運転が可能なため、安全性が高い。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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