一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

国連環境計画、持続可能な食料システムを実現する方法を提言

地球環境】 【掲載日】2016.06.13 【情報源】国連/2016.05.25 発表

 国連環境計画(UNEP)が主催する国際資源パネル(IRP)は、飢餓を撲滅し、食料システム(食料の生産から消費に至る全プロセス)に起因する環境負荷を食い止めるには、資源効率の高い食料システムの構築が急務だと指摘した。IRPによると、食料システムは、現在世界全体の陸上生物多様性の減少の60%と温室効果ガス排出の約24%の原因になっているという。世界中で食糧生産が増加している一方で、未だ8億人以上が飢餓状態にあり、20億人以上がビタミンA、ヨウ素、鉄、亜鉛を中心とする微量栄養素の欠乏状態にあるという。IRPは、資源効率の高い持続可能な食料システム構築のため、1)食品のロスと廃棄の削減、2)資源を著しく使用する食品からの脱却、たとえば肉、栄養素をほとんど含まない高カロリー食品、加工度の高い食品など、3)地方と都市の接続、4)都市部の消費者の啓発、5)都市近郊地帯の食料生産地としての保護・活用、6)食料生産の、資源利用や環境への悪影響からの分離、など12の方法を提言した。これらの方法を組み合わせれば、特定の資源および影響に対して最大30%の資源効率化の利益を生む可能性があるという。

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース