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環境ニュース[海外]

欧州環境庁など、都市の無秩序な拡大に対処する効果的な措置が必要と報告

環境一般 まちづくり】 【掲載日】2016.06.28 【情報源】EU/2016.06.08 発表

 欧州環境庁(EEA)などは、都市の無秩序な拡大(都市スプロール)は環境および生活の質に悪影響を及ぼしており、効果的な措置を導入する必要があると報告した。欧州の多くの都市が近郊の未開発地域に無秩序に拡大しており、都市の拡大は2006〜2009年には1年あたり1.7%の速度で増加したという。分散した住宅および商業開発は、肥沃な農場の減少や透水性のない土壌被覆の広がりなど、環境に対する長期にわたる悪影響がある。また、道路などのインフラへの需要の高まりから、景観の分断が進み、野生生物の生息地が縮小、生物多様性生態系の劣化につながる可能性がある。EEAは、建設地を郊外へと拡大する分散型の都市開発を促進するのではなく、既存の居住区における密度を改善するなどの手法で、無秩序な拡大を抑える必要があるとしている。具体的には、1)都市の無秩序な拡大のモニタリングを改善する、2)都市、地域、交通の計画策定に、都市の無秩序な拡大の分析を導入する、3)都市の無秩序な拡大に関する目標や制限を設定する、4)持続可能な土地利用のための地域の計画策定を強化することを提案している。

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