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環境ニュース[国内]

大日本印刷、製造工程で発生する余剰の紙を再び製品にする循環システムを構築

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2016.09.23 【情報源】企業/2016.09.16 発表

 大日本印刷(DNP)は、製造工程で発生する余白分や余剰分の紙を活用し、再びDNPグループの工場で製品にする資源循環システムを構築した。第1弾の事例として包装材を製造する田辺工場(京都府京田辺市)で運用を始め、DNPの国内各拠点の応接室などで使うコースターを製品化した。DNPの工場で排出する紙を主体にした古紙だけで製造した。

 この資源循環システムは、DNPの工場から排出される産業古紙を収集し、パルプにして再生紙を製造する。その後、再生紙を原料にしてDNPの工場で再び製品にする。アジア地区で初めてリサイクルパルプ分野でFSC森林管理協議会)認証を取得したパルプメーカーの日誠産業(徳島県阿南市)と連携する。再生紙は製紙メーカーが製造する。

 従来のリサイクルと異なり、DNPが自社で排出した紙を基に自ら活用する循環型となるうえ、工場で使用する原材料の紙から管理しているため、工場から排出した紙を再び製品にするまでの全ての工程で資源のトレーサビリティー(追跡可能性)が確保できる。再製品化の際に森林認証マークの付与など、より付加価値が高い製品も製造できる。

 今後はDNPの他の工場でも展開し、資源循環システムで製造する製品の種類を増やす。DNP社内での使用に加え、得意先企業ともさまざまな事業を進める。DNPはこれまでも不要物の再利用の推進をはじめとする資源循環を推進してきた。併せて、森林認証紙や再生紙を積極的に使ってきた。今回、取り組みを一層強化することを狙いに、資源循環システムを構築した。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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