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環境ニュース[国内]

川崎重工、韓国のセメント最大手から工場向け排熱発電設備を受注、世界最大規模

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.09.30 【情報源】企業/2016.09.27 発表

 川崎重工業は、韓国のセメント最大手、雙龍洋灰工業(サンヨン・セメント・インダストリアル)から、工場向けのセメント排熱発電設備を受注した。セメント製造の焼成工程で発生する排ガスの熱を回収して発電する。43.5MW(4万3500kW)の発電出力があり、セメント排熱発電設備で世界最大の規模となる。2019年春の稼働開始を予定する。

 これまで大気に放出していたセメントプラントの排ガスを有効活用する。受注したセメント排熱発電設備は、排熱回収ボイラー10缶と蒸気タービン発電設備1基などで構成する。川崎重工はプラント全体のエンジニアリングと、排熱回収ボイラー、蒸気タービン、制御装置などの供給、供給機器の基本設計と工事・試運転の技術指導を手掛ける。

 セメント排熱発電設備を導入することで、プラント全体の電力消費量の約30%が賄えると同時に、年間で約17万tのCO2排出量が削減できる。川崎重工はセメント排熱発電設備を世界各国に約250件納入し、業界を主導する企業に位置付けられる。韓国にも3件納めている。これまでの実績に基づく信頼性や技術が評価され、今回の受注につながった。

 セメント排熱発電設備に関して川崎重工は、1980年に日本向けに初めて納入し、2006年には中国に、設計・調達・工事を一括して行う合弁会社を立ち上げて事業展開している。世界的な温暖化防止対策への関心の高まりを受け、セメント排熱発電設備をはじめ省エネ・環境負荷低減製品への需要拡大が見込まれ、今後も積極的に開発・販売を進める。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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