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環境ニュース[海外]

オランダ環境評価庁など、現行政策でINDC達成見込みの国は主要排出国の3分の1弱と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.11.17 【情報源】オランダ/2016.11.04 発表

 オランダ環境評価庁(PBL)、国際応用システム分析研究所(IIASA)、NewClimate Instituteは、温室効果ガスの主要排出国25か国・地域について、現在実施されている気候政策に基づいて2025または2030年までの温室効果ガス排出量を予測し、その結果、各国が自主的に設定した目標(INDC)を達成する軌道に乗っている国は25か国のうち7か国(ブラジル、チリ、中国、インド、ロシア、トルコ、ウクライナ)にとどまると発表した。他の18か国・地域では目標達成には追加対策が必要とみられる。ただしINDCの目標の高さや政策決定方法は国によって異なるため、目標達成見込みの国が、そうでない国より厳しい排出削減を実施しているとは必ずしもいえない。排出量だけで見ると、中国、インドなど、主に経済成長の伸びのために、現行政策では2030年まで増加を止められない国もある。その他の国では、現行政策で排出量はおおむね現状のまま安定するか減少すると予想される。
 しかし、すべての国の目標が完全に達成されたとしても、パリ協定が目指す、気温上昇を2℃より十分低く抑える(1.5℃に抑えるよう努力)ために必要な排出量レベルには程遠い。PBLは、この目標を達成するためには、より厳しい気候政策が必要だとしている。【オランダ環境評価庁】

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