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環境ニュース[国内]

凸版印刷、紙やプラスチックの代替新素材で、ベンチャーと用途拡大へ向け共同開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.11.30 【情報源】企業/2016.11.25 発表

 凸版印刷は、紙やプラスチックの代替となる新しい環境素材のベンチャー企業、TBM(東京・中央)と、用途拡大に向けて共同開発することで合意した。新素材「LIMEX(ライメックス)」は、日本で100%自給でき、世界の埋蔵量も豊富な石灰石を主原料にして水やパルプは使わない。資源問題を解決する素材として世界展開を目指す。

 紙の代替では、普通紙を1t生産する場合に約20本の樹木と約100tの水を使うが、LIMEXは木や水を使用することなく、石灰石0.6〜0.8tとポリオレフィン約0.2〜0.4tでLIMEXの紙1tが生産できる。プラスチックの代わりでは、プラスチックが石油由来樹脂100%なのに対して、LIMEXは石灰石が主原料のため、石油由来樹脂の使用量を大幅に削減する。

 LIMEXの原材料調達から製造工程までのCO2排出量は、LIMEX紙で印刷物の平均と比べて約20%少なく、LIMEXプラスチックはポリプロピレン製の従来のプラスチックと比較して、約57%削減する。2015年2月に宮城県白石市に年産6000tのプラントを設け、生産効率と品質の改善を進めた。2016年から一部印刷物などのLIMEX製品を販売している。

 凸版印刷は自社の印刷技術やマーケティング、販売力とTBMのLIMEX技術を融合し、LIMEXを活用したビジネスの可能性を探る。合意に基づき両社は、LIMEXの用途対象領域を検討して共同開発する。共同で製造するためTBMは、LIMEXの技術ライセンスを凸版印刷に供与する。2017年3月をめどに対象領域やライセンスの詳細を決め、開発を始める。【凸版印刷株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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