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環境ニュース[国内]

佐川急便、JR貨物子会社などとリノベーションコンテナ実験を開始、鉄道輸送を拡大

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.12.02 【情報源】企業/2016.11.30 発表

 佐川急便は、JR貨物の100%子会社でJR貨物駅構内の各種業務を手掛けるジェイアール貨物・南関東ロジスティクス、一般社団法人日本事業者団体連合会などと、リノベーション(改造)コンテナの共同実験を11月28日に始めた。これまで鉄道では難しかった食品などが運べるようになり、環境負荷が低減できる鉄道輸送の拡大を図る。

 リノベーションコンテナは、環境保全の視点から従来の鉄道コンテナの機能性や付加価値を高めた。「氷感SO庫」「SORAコン」の2種類を開発・製作した。コンテナ輸送での各機器の稼働テストに10月に成功したことを受け、氷感SO庫を利用して野菜、果実、魚介や切り花を輸送する。東京〜札幌、釧路と、東京〜福岡、熊本で検証する。

 氷感SO庫は、一般的なコンテナに冷却システムと氷感システムを加え、食材などを凍らせることなく鮮度を長期間維持できるようにした。従来の保冷・冷凍・冷蔵コンテナと違って、変質させることなく保管できるため、食材などの輸送も可能になる。保管時は外部電源、輸送時は蓄電池で定温管理し、1つのコンテナで保管と輸送を実現する。

 2017年4月の量産化とサービス開始を目指す。鉄道で輸送できる品目が増え、トラック輸送が減ることで環境負荷低減につながる。SORAコンは、コンテナに太陽電池パネルを設置してファンを作動させ、24時間換気する。湿度・温度が安定し、常温で品質を保つ。佐川急便は試験への参画で鉄道輸送を活用した新たな保冷輸送を構築する。【佐川急便株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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