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環境ニュース[海外]

国連環境計画、泥炭地を保全する新たな地球規模イニシアティブの起ち上げを報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.12.06 【情報源】国連/2016.11.17 発表

 国連環境計画(UNEP)は、COP22で、泥炭地を保全することで、温室効果ガス排出を削減する新たな地球規模イニシアティブが起ち上げられたと報告した。泥炭地の炭素ストックは大気中の炭素の60%以上に相当し、泥炭地の流出や燃焼による炭素排出は人為起源の炭素排出の最大5%を占めているという。農業や燃焼による泥炭地の劣化と消失によって、この排出量は増加傾向にある。特にパーム油や木材パルプの生産用地への泥炭地の転換が脅威を深刻化させているという。さらに、地球温暖化によって永久凍土層が融解し、北方や北極の泥炭地が炭素の吸収源から発生源に転換する可能性がある。人間の健康や経済も脅威に直面しており、2015年にインドネシアにおける泥炭地の燃焼は4300万人に影響を及ぼし、その煙害は間接的に最大10万人の死因となり、161億ドルの経済的損失を生んだ。これを受け、新イニシアティブは、政府、国際機関、学術界を動員し、泥炭鉱床の多い国の泥炭地の保全、回復、持続可能な管理を推進し、農業、生物多様性、気候の利益に寄与する。【国連環境計画

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