一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

マツダ、外装部品に利用できるバイオエンプラを三菱化学と開発、新型車に採用

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.12.12 【情報源】企業/2016.12.08 発表

 マツダは、自動車の外装意匠部品に利用できる植物油来原料のバイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)を三菱化学と開発した。12月22日に発売する新型オープンスポーツカー「ロードスターRF」に採用した。植物由来での石油資源の使用量削減、CO2排出抑制、無塗装による揮発性有機化合物VOC)削減で環境負荷を低減する。

 バイオエンプラは植物由来原料で作るエンジニアリングプラスチック(エンプラ)で、エンプラは強度、耐熱性、耐摩耗性を強化したプラスチックを意味する。今回、成形性に優れて耐久性が高いバイオプラスチック母材の開発を基に、各種添加剤や着色剤を混合して材料の組成を最適にする。併せて、成形時の金型仕様の最適化に取り組んだ。

 その結果、内装意匠部品だけでなく耐候性、耐傷付き性、耐衝撃性が求められる外装意匠部品にも使用できる材料の開発に成功した。製造時の環境負荷を低減しながら、従来の塗装を施すABS樹脂などの材料と同様の耐久性を持つ。それと同時に、これまでの部品を超える深みのある色合いや鏡面のような平滑感といった質感を材料への着色で実現した。

 マツダは植物由来材料の技術開発を推進し、高耐熱・高強度の内装部品用バイオプラスチックや、植物由来100%繊維のシート表皮を開発した。バイオエンプラは2015年から「ロードスター」、SUV(スポーツ用多目的車)「CX-9」や乗用車「アクセラ」、小型車「デミオ」の内装意匠部品に採用した。今後は外装意匠部品への使用車種を増やす。【マツダ株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク