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環境ニュース[国内]

日本製紙、無機物とセルロース繊維の定着・複合化技術で新しい機能性材料を開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2017.02.06 【情報源】企業/2017.01.30 発表

 日本製紙は、微粒子化した無機物と、紙の原料になるセルロース繊維(パルプ)を相互に定着・複合化する独自技術で、新しい機能性材料を開発した。無機物の特徴・特性を備え「ミネラルハイブリッドファイバー」と名付けた。再生可能資源の木を原料にした木材パルプをベースに、無機物が持つさまざまな特性を付与した素材が提供できる。

 微粒子化した無機物は、コピー用紙や新聞用紙など、通常の紙を製造する製法では白さや不透明性などを高める目的で使用する。しかしセルロース繊維に直接定着しないため多くを配合できなかった。

 今回、開発した新しい機能性材料は通常の製法と違い、まずセルロース繊維の表面に無機物を高密度に定着させて、セルロース繊維の複合体を作る。これを原料に紙にする。これにより、無機物の配合を最大90%まで高められるようにした。無機物とセルロース繊維、紙が持つ特性や長所を併せ持つ、新しい素材として提供できる。必要に応じてシート、貼り合わせたボード、パウダーなど各種の形態にできるうえ、木が原料のためリサイクル適性を備え、資源循環型の持続可能な社会に役立つ。

 ミネラルハイブリッドファイバーは「ミネルパ(MinerPa)」で商標登録を申請した。知恵のシンボルとされるフクロウをマークにしたロゴも制作した。日本製紙は今後、難燃性がある壁紙、パーティションボード、消臭・抗菌機能を持つペーパータオルや放射線遮へい効果のある建材など、さまざまな分野で用途を開発して商品化を進める。【日本製紙株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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