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環境ニュース[国内]

大日本印刷、解体しやすく、リサイクルに適したアルコール飲料向けの紙容器発売

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2017.04.01 【情報源】企業/2017.03.24 発表

 大日本印刷(DNP)は、資源のリサイクルに適したアルコール飲料向けの新タイプの液体紙容器を4月に発売する。常温で長期保存が可能な口栓付き紙容器で、廃棄の際に従来の紙容器より容易に解体できる「DNP易解体液体紙容器」だ。開封性について人間工学的解析手法の触動作センサーで評価し、牛乳パックとほぼ同等と確認した。

 アルコール飲料向けの液体紙容器は内容物保護の観点から、水蒸気や酸素の透過を抑えるバリアーフィルムの紙への貼り付け強度を高めている。このためリサイクルや廃棄の際に手間がかかることが課題だった。DNPは、2016年5月に「解体しやすいタイプ」と、紙とフィルムが簡単にはがれる「紙とフィルムを分離できるタイプ」を開発した。

 DNP易解体液体紙容器は、解体しやすいタイプの容器の天部に特殊加工を施すことで、天部の開封性を大幅に改善し、さらに解体しやすくした。触動作センサーは作業時の指腹にかかる力(接触力)や指の動き(加速度)を指腹の感覚を阻害することなく計測し、DNP易解体液体紙容器は従来品より60%少ない力で開封できることが分かった。

 DNP易解体液体紙容器は、密封性やシール強度などで従来品と差がなく、既設の充てん機などの生産ラインにも対応できる。そのため設備の改造や新規導入の必要がない。DNPは清酒、焼酎などの酒類業界に展開し、2018年度に5億円の売り上げを目指す。環境配慮をアピールするとともに今後、容器のスリム化や注ぎやすくするなど機能の改良も行う。
【大日本印刷株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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