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積水化学、フィルム型色素増感太陽電池の量産技術完成により独立電源として事業化

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2017.04.01 【情報源】企業/2017.03.29 発表

 積水化学工業は、フィルム型色素増感太陽電池の量産技術を完成させた。パイロット生産機を自社のつくば事業所(茨城県つくば市)に導入した。住宅、事務所、車内、地下街などさまざまな場所で使われる光や熱、振動といった微小なエネルギーで電力をつくるエネルギーハーベスト向けの独立電源として事業化を図り、2017年度中に発売する。

 色素増感太陽電池は、二酸化チタンなどの酸化物半導体層に色素を吸着して、光電変換層に利用する有機太陽電池の一種だ。積水化学は今回、ロール状の材料フィルムをほどきながら加工して再びロール状にするロール・ツー・ロールでの量産技術を確立した。連続生産が可能になる。フィルム型色素増感太陽電池の生産プロセスで世界初という。

 色素増感太陽電池は結晶シリコン太陽電池と同様、ガラス基板上に半導体層を形成するガラス板形状が主流になり、半導体層は約500℃で焼成する。積水化学のロール・ツー・ロール量産技術は、フィルム表面への光電変換層の形成から染色、サブモジュールの組立まで、室温下で連続してできる。パイロット生産機は年間2万m2の生産能力がある。

 フィルム型色素増感太陽電池は、500ルクス以下の低照度発電、1mm以下の薄さ、ガラスの10分の1の軽さ、曲がる、貼れる、の5つの特長を持ち、これまで太陽電池が設置できなかった場所にも適用可能になる。まず電子広告やIoT(モノのインターネット)センサー分野の独立電源に展開し、2025年度に売上高100億円規模への事業拡大を目指す。
【積水化学工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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