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環境ニュース[国内]

キリンHD、CO2排出のない水力電源の電力メニューを採用、グループ2工場に導入

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.04.01 【情報源】企業/2017.03.28 発表

 キリンホールディングスは、CO2排出のない水力電源の電力メニュー「アクアプレミアム」を4月1日に採用する。アクアプレミアムは、東京電力ホールディングス100%子会社で小売り電気事業を手掛ける東京電力エナジーパートナーが始めたメニューだ。食料品・飲料業界では初めてという。グループの2カ所の工場に導入する。工場での活用は、業界に関わらず初めてとなる。

 キリンホールディングスグループ企業のキリンが100%出資する、キリンビール取手工場(茨城県取手市)とキリンビバレッジ湘南工場(神奈川県寒川町)に採用する。これによって年間で約1万5000t規模のCO2排出量が削減できる。約107万本の杉の木に相当する。電力によるCO2削減は取手工場が約70%、湘南工場は約50%となる。

 アクアプレミアムは、発電の際にCO2を排出しない水力発電の電力だけを販売する国内初の法人向け料金プランで、東京電力エナジーパートナーが3月2日に創設を公表した。契約することでCO2排出量が削減できる。料金には、CO2排出ゼロの付加価値分が加算される。売り上げの一部は、東京電力グループの水力電源の維持・拡大に活用される。

 熱や電力の環境付加価値を取引する「グリーン熱証書」「グリーン電力証書」の活用も広げる。キリンビール神戸工場(神戸市北区)の化石燃料由来の熱消費量をグリーン熱証書、キリン100%子会社でワインのメルシャンが製造する「シャトー・メルシャン」の全電力使用量をグリーン電力証書で対応する。これで約8000tのCO2が削減できる。
【キリンホールディングス株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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