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環境ニュース[国内]

JFEエンジニアリング、ミャンマーで初の廃棄物発電プラント完成、同国初のJCMを適用

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2017.04.12 【情報源】企業/2017.04.07 発表

 JFEエンジニアリングがミャンマーの旧首都で最大都市のヤンゴン市に設計・建設した同国で初めての廃棄物発電プラントが完成した。日本とミャンマーとの間の初のJCM(二国間クレジット制度)対象プロジェクトとなる。初めてJCMを適用した廃棄物発電でもあり、完成式が4月7日に開かれた。環境省が「JCM設備補助事業」などで支援した。

 廃棄物発電プラントはヤンゴン市北部に位置するシュエピーター地区に造った。1日あたり60tの処理能力がある一般廃棄物の焼却炉と、出力700kWの発電設備で構成する。最終処分場に埋め立てていた都市ごみの一部、約20万人分にあたる1日60tを焼却し、その際に発生する熱で発電する。発電電力は工場で消費し、余剰分を外部に供給する。

 発電電力量は年間約5200MWh(520万kWh)となり、これに相当するCO2排出量を削減するとともに、ごみを埋め立て処分した場合のメタンの排出を回避する。温室効果ガス削減量は、CO2換算で年間約5000tにのぼる。ヤンゴン市は1日約約2500tのごみが排出されて処分場に直接埋め立てられているため、ごみの増加に対応する施設の整備が急務だった。

 プラントは、東南アジア諸国での代表的な事例となる。JCMは、日本の低炭素技術を導入して途上国で達成した温室効果ガス排出削減量を日本の削減量に計上する制度で、ミャンマーとは2015年9月に二国間文書に署名した。JCM設備補助事業は、事業を行って測定・報告・検証する事業者に、初期投資費用の2分の1を上限に支援する。
【JFEエンジニアリング株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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