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環境ニュース[国内]

王子HD、セルロースナノファイバーの成形性に優れるシートを開発、新分野に展開

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2017.05.15 【情報源】企業/2017.05.10 発表

 王子製紙を中核とする王子ホールディングスは、環境配慮型の先端素材、セルロースナノファイバー(CNF)の成形性に優れる透明シート「アウロ・ベール3D」を開発した。サンプルの提供を5月に始める。従来のCNF透明シート「アウロ・ベール」の特性に加えて、成形加工できる特長を持ち、新たな分野・用途への展開が期待できる。

 CNFは、木質繊維(パルプ)をnm(ナノメートル)=100万分の1mm=に細かくした素材で、髪の毛の2万分の1程度と細い。軽くて強いうえ、植物繊維由来のため生産・廃棄での環境負荷が抑えられる。王子ホールディングスは、太さ3、4nmのCNFを使ったCNF透明シートの製造に成功し、アウロ・ベールの商品名でサンプル供給している。

 アウロ・ベールは、木材を原料にしながらガラス並みの透明度があり、プラスチックフィルムより強度が高く、高温下での寸法安定性や高い柔軟性を持つ。王子ホールディングスは今回、これらの特性と併せ、自由に成形できる特長を付与したアウロ・ベール3Dを開発した。アウロ・ベール3Dで、CNF透明シートの用途が大幅に拡大する。

 王子ホールディングスは、さまざまな方面からのサンプル需要の高まりを受け、CNF透明シートの実証設備の導入を2017年度後半に予定している。設備は当初年間約25万m2の生産能力があり、将来は同100万m2まで拡張する。開発品のサンプル配布を行って幅広い分野でCNF透明シートの事業化を加速させ、新たな事業の創出を目指す。
【王子ホールディングス株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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