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環境ニュース[国内]

旭化成、キュプラ繊維「ベンベルグ」でGRS認証取得

エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2017.05.31 【情報源】企業/2017.05.25 発表

 旭化成は、キュプラ繊維(再生セルロース繊維)「ベンベルグ」で、環境団体のテキスタイル・エクスチェンジ(TE)からリサイクル製品認証プログラム「グローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)」を取得した。本来は繊維として使われない原料を100%利用していることや、環境に配慮した生産体制などが評価された。

 ベンベルグは、本来は繊維に使用されないコットンリンター(綿実の周りの産毛)を原料にした繊維で、高級スーツの裏地からアウター(上着)、インナー(肌着)、寝装、スポーツなど幅広い用途で展開している。爽やかな着心地や優しい肌触り、天然原料由来素材としての環境適合性などを特長にする。自然の働きで分解・再生産される。

 TEは、オーガニックコットンやリサイクル原料、森林認証取得原料など環境に配慮した繊維素材の普及・啓発を目的にし、米国に本部を置く。30カ国以上で情報収集、データ提供、基準作成・管理、農業支援などを手掛けている。GRSは、リサイクル製品に使われるリサイクル材料の量やトレーサビリティー(追跡可能性)を公的に裏付ける。

 ベンベルグは、コットンリンターを100%原料にする点と、化学薬品の管理や環境に配慮したトレーサビリティーのある生産体制が確立されていることが認められた。旭化成は、工場内で発生した不使用糸などを原料とするポリウレタン弾性繊維「ロイカ」でも、2016年にGRS認証を取得している。今後も環境配慮型素材の技術開発を進める。
【旭化成株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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