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環境ニュース[海外]

フィンランド環境研究所、2017年夏季にフィンランド湾で藻類ブルームが発生する可能性が高いと報告

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2017.06.15 【情報源】フィンランド/2017.06.01 発表

 フィンランド環境研究所(SYKE)は、2017年夏季はフィンランド湾で大規模な藻類ブルームが発生するリスクが高いと報告した。フィンランド海域では藻類ブルームは通常7月下旬から8月上旬にかけて最も発生し、2017年は東部を除くフィンランド湾で大発生が予想されるという。この背景には、2014年と2016年の北海からバルト海への流入によってリン濃度の高い深層水がフィンランド湾に到達したことがある。また、冬季に海氷がなく強風だったため海水が攪拌され、表層水に栄養塩が運ばれたという。
 藻類ブルームの最も重要な要因は気象条件である。夏季に強風の期間と高気圧の期間が交互に発生し、深層水に由来する栄養塩藻類の成長を促進し、海水が藻類の成長に適した温度に上昇する場合に最も大規模な藻類ブルームが発生するという。また、藻類ブルームのリスクは前の冬季の窒素リンの量に左右される。SYKEなどは2017年冬季に海水サンプルを採取し、過去5年間の風、海流、温度のデータをもとにバルト海の生態系モデルを使って藻類ブルームのリスクを評価した。【フィンランド環境研究所】

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