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環境ニュース[国内]

味の素、家庭用製品の賞味期限「年月」表示拡大、期間延長、フードロスを削減

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2017.07.11 【情報源】企業/2017.07.05 発表

 味の素は、家庭用製品の調味料・加工食品・甘味料で賞味期間が1年以上ある場合の賞味期限の「年月」表示対象品目を8月に拡大する。「年月日」から変更する。併せて賞味期間を延長する。まだ食べられる物が捨てられるフードロスの削減と、物流の効率化を目的にする。製造・配送・販売のサプライチェーン(供給連鎖)が連携する。

 味の素は総菜中華「ふんわりかに玉の素」「麻婆春雨<甘口>」「麻婆春雨<中辛>」の3品目で、2月に賞味期限の表示を年月にした。今回第2弾で「クノールカップスープ」「鍋キューブ」「スリムアップシュガー」を含む賞味期間が1年以上の製品73品目に広げる。賞味期間も延ばす。今後、残る約90品目でも年月表示への変更を進める。

 2019年度をめどに、年月日から年月表示への移行完了を目指す。年月表示に改めることで、店舗や倉庫が管理するロット数が減り、保管スペースの縮小など運営の簡素化が期待できる。日本の食品業界はトラックの運転手や倉庫の作業従事者の不足が課題になり、物流の効率化に向けてサプライチェーン全体での取り組みが求められていた。

 日本のフードロスは農林水産省の2015年推計で年間約621万tとされ、世界の食糧援助量約320万t(国連世界食糧計画2014年調べ)の約2倍にのぼる。2015年の国連持続可能な開発サミットでは、2030年までにフードロスの50%削減を決議している。味の素は賞味期限の年月表示と期間の延長、納品期限の最適化でフードロス削減につなげる。
【味の素株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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