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環境ニュース[国内]

日清紡HD、白金使わない燃料電池を実用化 世界初

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2017.09.20 【情報源】企業/2017.09.13 発表

 日清紡ホールディングス株式会社は、同社が開発を進める白金代替触媒「カーボンアロイ触媒」が、カナダの燃料電池メーカーBallard社の燃料電池スタックに採用されたと発表した。固形高分子形燃料電池の電極に「非白金触媒」が実用化されるのは、世界初。
 
 固形高分子形燃料電池の電極触媒には、高価で有限な資源である白金が使用されている。発電時に二酸化炭素を排出しない固形高分子形燃料電池が、クリーンエネルギーソースとして今後さらに普及拡大していくには、白金に代わる触媒の開発が大きな課題となっていた。
 「カーボンアロイ触媒」は、白金を一切使用せず、工業生産で安定供給が可能なカーボンを主原料としているため、コストを大幅に抑え、燃料電池の本格的な普及を加速するものと期待される。

 同社は、2013年からBallard社と「カーボンアロイ触媒」の固形高分子形燃料電池への適用にむけて共同開発をすすめており、今回、ポータブル型燃料電池の使用環境において、白金触媒と同等の発電性能に加え、高い耐久性が得られたことから、実用化されることとなった。

 「カーボンアロイ触媒」を使用した燃料電池スタックは、2017年12月に販売を開始する予定。

【日清紡ホールディングス株式会社】

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