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環境ニュース[国内]

旭硝子・トヨタ自動車、ショールーム用ガラス構造の省エネ技術で共同開発を開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.10.10 【情報源】企業/2017.10.03 発表

 旭硝子(AGC旭硝子)とトヨタ自動車は、ショールームなどに使用する建物用ガラス構造の省エネ技術に関する共同開発を始めた。気象条件に応じて柔軟に開閉でき、省エネ効果を高められる新たなガラスシステム「上吊型ダブルスキンシステム」を開発する。製品の仕様を決めて性能と安全性を確認した後、2018年春の発売を目指す。

 自動車販売会社のショールームや最近のオフィスビルは、大きなサイズのガラスを多用していることから、夏の冷房負荷低減が課題になっている。ロールスクリーン(巻き上げ式カーテン)や遮熱フィルムが使われているものの、ロールスクリーンは日差しの遮へいが十分ではないうえ、閉めると視認性が低下するなどの問題があった。

 ダブルスキンは、室内の遮熱性能を高めるために建物の外壁をガラスで覆う建築手法を指す。2層のガラスと中間層で構成し、中間層内に熱を吸収させて排気する。開発するシステムは、AGCが自動車用に展開する遮熱性能の高いガラス「クールベール」を使い、冷房時に外壁ガラスとの間の熱気をファンで排気して効率を向上させる。

 2段構成となり、上部に高い遮光・遮熱を目的にシートなどを使用する。下部は視認性・遮熱性を考慮してクールベールを採用する。組み合わせによって高い天井にも対応する。下部のパネルは薄板ガラスにして軽量化し、設置工事費用を抑える。必要がない場合はカーテンのように収納できる。トヨタが商品化構想をAGCに提案した。
 
【旭硝子株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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