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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、路線バスで荷物を輸送する「客貨混載」を和歌山県で開始、CO2を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.10.27 【情報源】企業/2017.10.20 発表

 ヤマト運輸は、路線バスで荷物を輸送する「客貨混載」を和歌山県有田川町で10月20日に始めた。トラックの走行距離が減り、その分のCO2排出量が削減できる。物流の効率化やバス路線網の維持も可能になる。バスは空きスペースで荷物を運ぶことで新たな収入源が確保できる。ヤマト運輸は客貨混載の取り組みを全国各地で進めている。

 ヤマト運輸、有田川町、同町を中心にバス路線網を持つ有田鉄道(同町)が連携する。有田川町の玄関口になっているJR紀勢本線の藤並駅と、同町の清水地域を結ぶ有田鉄道の路線バスで客貨混載を行う。同地域は山林に囲まれ、人口が減少して高齢化率が50%を超えるなど過疎化が進んでいる。客貨混載は住民の生活サービス向上にもつながる。

 宅配便の荷物を積載するために、座席の一部を荷台に改造した路線バスを1台運行する。車体には客貨混載専用のバスと分かるデザインも施した。藤並駅に近いヤマト運輸紀州吉備センターから同駅のバス停まで、トラックで荷物を運んでバスに積み込む。ヤマト運輸が日々指定するバス停で、ヤマト運輸のセールスドライバー(SD)に引き渡す。

 藤並駅から清水地域までは約50kmの距離がある。客貨混載の路線バスは午後1時6分に藤並駅を出発する。ヤマト運輸のSDは清水地域に滞在する時間が増え、当日発送の締め切りが午後3時までとなり、2時間延びる。ヤマト運輸は客貨混載を岩手、宮崎県、北海道、熊本、兵庫、長野県で展開し、愛知、奈良県でも実験的な試みとして実施している。
【ヤマト運輸株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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